昨年が史上最強なら、今年は史上最低という声も聞かれる3歳牡馬世代。そんな状況を読み、牝馬のファンディーナが皐月賞に歩を進めてきた。

ファンディーナ

新馬を9馬身差で圧勝し、2戦目の500万特別は荒れた馬場で33秒台の切れ味を披露。この2戦も衝撃的な内容だったのだが、更に圧巻はフラワーC。持ったままで進出し、まるで調教を見るような楽な内容で快勝。勝ちタイムは、前日のスプリングSより0・3秒劣るが、これはペースが違うため。上がりはスプリングSの勝ち馬より0・6秒速く、且つ馬ナリだったことを考えても、ファンディーナの内容のほうが圧倒的に上で、スプリングSに出走しても問題なく勝っていた可能性は高い。

このレースを見た直後から、情報通の間で「桜花賞より皐月賞に出たほうが勝てる確率は高い」との話が出ていたが、その通りの皐月賞出走は正解と考えてよかろう。能力で上回るうえに、牝馬だから斤量の恩恵もある。どう見てもファンディーナ優勢としか見えない。

劣勢の牡馬は、どこまで意地を見せられるか。牡馬の筆頭は重賞2連勝のカデナ、デビューから3戦無敗のレイデオロが候補だが、事情通のレーシングアドバイザーはこう話す。「カデナは重賞2連勝といっても、かなり低質な内容。どちらもスローの瞬発力勝負でこの馬に有利なレース。さすがに皐月賞が瞬発力勝負になるとは思えず、慣れないレースにどこまで対応できるか。レイデオロはブッツケが気になる。しかも3連勝の相手が弱い馬ばかり。本当に強いか微妙なうえに、久々は不利でしかない」と、牡馬2頭はどちらも不安がある。そんな中、事情通の間で評価の高い馬はどのあたりなのか。

情報通からの情報

「今年の牡馬から有力馬を探すのは難しいよ。一応ステップレースで良かったのは、スプリングSのウインブライト。叩き台仕様の仕上げで勝っているから、まだまだ伸びしろはある。アーリントンCのペルシアンナイトも前走は楽勝。GⅠに強い池江厩舎だし、エースのサトノアーサーをひっこめたくらいだから自信があるのだろう」とウインブライト、ペルシアンナイトの2頭を挙げた。

ただ別の情報通は、馬の能力云々よりもレースの流れを読んだほうがいいと言う。「ファンディーナを中心にレースが動くのは間違いない。だからファンディーナが早めに動けば、差し馬が台頭する。逆にゆっくり動くようだったら、前の馬が残る可能性が出てくる。フラワーCでは3番手でゆっくり進めたおかげで、人気薄の先行馬が3着に残った。皐月賞も同じような進め方をしたほうが有利なので穴馬は先行馬ではないか」と。

メンバーを見ると、先行馬はクリンチャーアダムバローズ。波乱の要素は、このあたりが握っているようだ。

出走馬

枠番 馬番 馬名 騎手
1 1 マイスタイル(牡) 横山典弘
1 2 スワーヴリチャード(牡) 四位洋文
2 3 コマノインパルス(牡) 江田照男
2 4 カデナ(牡) 福永祐一
3 5 レイデオロ(牡) C.ルメール
3 6 アウトライアーズ(牡) 田辺裕信
4 7 ペルシアンナイト(牡) M.デムーロ
4 8 ファンディーナ(牝) 岩田康誠
5 9 プラチナヴォイス(牡) 和田竜二
5 10 ダンビュライト(牡) 武豊
6 11 アルアイン(牡) 松山弘平
6 12 アメリカズカップ(牡) 松若風馬
7 13 サトノアレス(牡) 戸崎圭太
7 14 キングズラッシュ(牡) 柴田善臣
8 15 アダムバローズ(牡) 池添謙一
8 16 クリンチャー(牡) 藤岡祐介
9 17 ウインブライト(牡) 松岡正海
9 18 トラスト(牡) 柴田大知

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